二人のアマチュアカメラマンがキャンピングカーで行く撮影旅行 インディアナ・RV INDY727

借りてみた

二人のアマチュアカメラマンがキャンピングカーで行く撮影旅行 インディアナ・RV INDY727

私は写真撮影を趣味としており、週末は地元岡山でメインに活動しております。
撮る対象は風景とヒコーキ(敢えてカタカナ表記させてもらいます)
特に風景とヒコーキの融合写真を撮られているルーク・オザワプロの作品に触れてから ヒコーキ写真で日本の美しい情景や季節感が出せる写真を目指して取り組んでおります。
また、年に何度か近隣地にも出かけるのですが、大抵は車で移動します。
そして大抵が車中泊です。
宿泊費の倹約の為でもありますが、朝一番のスタートが早目に切れるのです。
宿でしっかり朝食を頂くと快適な環境なのでのんびり過ごしてしまいがちで朝のスタートが遅れます。その点、車だと目覚めと同時に行動できます。
ただ、運転席のシートを倒して寝るので、足を伸ばすことができず、足腰を痛めることもあります。

私は随分前から仕事をリタイヤしたらキャンピングカーで全国を撮影旅行したいと思っており、今回軽自動車のキャンピングカーの存在を知り、実体験の為キャンピングカーでの撮影旅行を計画致しました。

出発

本来、出発前に使用説明が30分程あるそうですが、事前に使用説明のDVDを送って頂いていたので予習済みとのことで手続き後、即出発出来ました。

さて、いきなり高速道路を走行したのですが、車体が重いのは想定しておりましたので ノンビリ焦らず走行しました。
走行中はバックモニターが常時作動していますので、後方確認が頼もしかったです。

車内からの風景

ワイワイとお喋りしながら予定通り2時間半の走行で無事最初の目的地に到着しました。

撮影編A

最初の撮影地は千里川土手(通風に申しますと、ランナウェイ スリーツーレフトのエンド) 業界では聖地と呼ばれている有名スポットです。

千里川土手で撮影したヒコーキ 千里川土手で撮影したヒコーキ 千里川土手で撮影したヒコーキ

国内でヒコーキを一番近くに感じられるスポットです。
頭上30m辺りを着陸機が通過するので大迫力です。
迫る爆音とでかい鉄の塊
時速約200キロで通過した後しばらくして巻き起こる疾風と着地時のタイヤの焦げる臭い。
正に五感でヒコーキを感じられる所です。

撮影せずともこれを見たくてお子さんからお年寄りまで老若男女が集うのです。

さて、ここは昼間も楽しいのですが、夜も楽しいのです。
私が魅力に取り憑かれて年に何度も2時間半掛けて通うのは夜の美しさに逢う為と言っても過言ではありません。

千里川土手、夜景で撮影したヒコーキ 千里川土手、夜景で撮影したヒコーキ 千里川土手、夜景で撮影したヒコーキ 千里川土手、夜景で撮影したヒコーキ 千里川土手、夜景で撮影したヒコーキ 千里川土手、夜景で撮影したヒコーキ

夕暮れとともに灯る滑走路上の照明、背後に広がる宝塚の町並みの灯り。
そこにヒコーキが飛び込んで来て、磨き上げた機体に照明が映り込む。

これを一枚に閉じ込むのは至難の技ですが、カメラ技術の進歩に救われています。
フィルム時代には不可能な条件でも写し込めるのです。
後は腕を磨いてイメージ通りに撮り込む。
納得出来ないからまた通いたくなるのです。

ベッドメイキング

最終便の到着まで粘り、21時に一日目の撮影を終えました。
3月とは言え、夜は流石に冷え込み軽く夕食を済ませ、尼崎のスーパー銭湯、「和らかの湯」 で疲れを癒しました。

和らかの湯とキャンピングカー

そして車中泊は、近くの橘公園向かいのコインパーキングにしました。

市街地での滞在でしたので、サービスエリアや道の駅も近くになく、銭湯とパーキングとトイレが近くにまとまっているという条件でここに決めました。
ここで初めて車内をチェックしました。

キャンピングカー昼間のレイアウト

まずは昼間のレイアウトです。

シンクとスイッチ類
シンクとスイッチ類

照明やシンクの給排水するための電源スイッチがまとめられています。

コンセントとFFヒーターのスイッチ
コンセントとFFヒーターのスイッチ

携帯電話とIPadをここで充電しました。

ベッドメイキング

さて、ベッドメイキングです。
予習していたにも拘わらずうまくフラットになりません。
再度DVDを見ながら、なんとかフラットになりました。
(微妙にずれていますが、二日目はうまくいきました)

ルーフを持ち上げた後ろ姿

ルーフを持ち上げ、床材パネルをスライドさせて床を作ります。
上下への移動は後方4~50cmの隙間から行います。
もう一人はルーフを跳ね上げたスペースが就寝スペースになります。

寝袋を使用してヒーターを作動させたのですが、上下で体感温度が違うようで、下の私は十分暖かかったのですが、上で寝た同伴者は寒かったそうです。
このあたりはうまい温度調整が必要のようです。
また、上部スペースの床は、クッション性のないパネルなので身体が痛かったそうです。
クッションマットが一枚あったらいいようです。
私も体感すべく翌日は上下交代して寝てみることとしました。

撮影編B

5時起床、洗顔を済ませて朝日と共に二日目の活動開始です。
コンビニで朝食を買い込んで向かったのは、池田市の五月山です。

大阪平野とカメラ

空港を真下に望み、大阪平野を一望出来ます。
標高315mですが、ハイキングコースにもなっており、また地元の方のお散歩コースなのでしょう、早朝からどんどん登って来られます。

さて、視程がいいと瀬戸内海、淡路島まで望めるのですが、この日は春霞?PM2.5でしょうか?白く霞んで条件は良くありません。
腐らずに撮影です。

狙いは市街地をバックに離陸する俯瞰写真と梅田のビル街を背に着陸機の絡みです。

大阪平野から撮影したヒコーキ 大阪平野から撮影したヒコーキ 大阪平野から撮影したヒコーキ

早朝から約2時間の離発着が落ち着いたので、関西のお仲間が待つ伊丹スカイパークに向かいました。

撮影編C

こちらは滑走路脇に長さ1.2km 幅80mに広がる公園です。
遊具施設もあり、子供達は走り廻りつつヒコーキの離発着を間近で見られる恵まれた環境です。

今回、事前にお仲間に声掛けをさせてもらっていて、ここでランチとお茶をする計画をしていました。
もちろんキャンピングカーも見せて欲しいとの声もあり、プチ内覧会になりました。

伊丹スカイパークで撮影 伊丹スカイパークから撮影したヒコーキ カメラ 撮影仲間とキャンピングカー

友人以外にも居合わせたおじ様方数人からも見せてほしいとのことでお見せしました。
一晩だけですが、実体験した感想を交えて説明し、まるでセールスになった気分でお話させて頂きました。
感想はおおむね良好で「軽自動車なのに室内が広い」「室内が別電源なのがいいね」 「これで旅行したら楽しいだろうな」「欲しい!」などという感想が聞けました。

そしてお茶をしながら撮影です。

伊丹スカイパークで撮影

この日は偶然にもスターウォーズのキャラクターC-3POの特別塗装を施したANA機が 定期運行に向けて羽田空港にフェリー(回送)される日と重なり撮影することができました。

スターウォーズのキャラクターC-3POの特別塗装を施したANA機 スターウォーズのキャラクターC-3POの特別塗装を施したANA機

撮影編D

そして偶然が、もう一つ
近くのクリーンランドが月に一度のみ開放される日(第三日曜日)だったのです。
10階の展望ルームから窓越しではありますが、着陸機が市街地を背に着陸する姿を見ることができます。

着陸機が市街地を背に着陸する姿

撮影編E

大阪のお仲間からお聞きし訪れました。
植栽が伐採され、夕日と絡められるようになりました。

夕日とヒコーキ

撮影編F

日没なので終了ではありません。
再度伊丹スカイパークに戻りました。
夜の撮影です。

伊丹スカイパークからの夜景とヒコーキ 伊丹スカイパークからの夜景とヒコーキ 伊丹スカイパークからの夜景とヒコーキ

夜は流し撮りの練習にはもってこいなのです。

最終の21時まで粘る予定でしたが、昨日からの疲れがピークでしたので20時に切り上げ昨日と同じ「和らかの湯」へ。
湯上り後お酒が飲めるのをチェック済みでしたので昨夜と同じコインパーキングに入れてお風呂と反省会を行いました。

そして昨夜とチェンジして私が上部で就寝。 お酒と疲れで即刻寝入りました。

確かに床はクッションがなく身体が痛いですが一晩くらいなら辛抱できるようでした。
できればクッションシートと枕は用意しておいたほうが良いようです。

こうして迎えた最終日、9時ごろまで初日と同じ千里川土手で過ごし帰宅しました。
連休最終日でしたが、渋滞に巻き込まれることもなく順調に走行でき、返却予定より30分早く無事帰宅致しました。

まとめ

借りたもの

  1. インディアナ・RV「INDY727」 by平成レンタカー(岡山)
  2. ピクニックベンチセット
  3. 寝袋x2
  4. カセットコンロ

用意したもの

  1. コンロ用ガス
  2. なべ型ケトル
  3. カップ入インスタントコーヒー10人分
  4. 水2リットル2本
  5. 着替え・洗面具等
  6. カメラ機材一式

走行に関して

キャンピングカーなので車体の大きさや重さに気を遣いながら運転せねばならないと思っていましたが、全くそのようなことはなく、普段と変わりなく運転できました。 ただ、上り坂は少々しんどい様で、何台か道を譲りました。 この点は、今後の技術でボディの軽量化を期待したいです。

収納に関して

シートの下に若干スペースがありますが、基本荷物はシートの上に置くようになります。
また、シートアレンジを変えるごとに一旦荷物を全て車外に出す必要がありました。
一人旅であれば、シートはフラット(ベッド)にしたままになりそうです。

実体験で初めてわかることも多々ありましたが、軽自動車で気軽に出かけられるメリットと今後の大きな可能性を秘めていると感じられる旅となりました。

全走行距離 536km 平均燃費11.2km/l

レポーター
トチ 56才 運転歴37年
同伴者
イースト 60才 飛行機、鉄道、鳥を主に撮影
娘さんの嫁ぎ先のご両親が最近軽自動車のキャンピングカーを購入されたとかで触発され今回便乗して頂いた
行き先
大阪国際空港(伊丹空港)
行程
3/18~3/20

借りてみた